東京都江戸川区の「なぎさ公園」内に、2023年11月3日(金・祝)にオープンする「魔法の文学館」(江戸川区角野栄子児童文学館)の館内構成、およびショップ、カフェ等の詳細が決定しました。『魔女の宅急便』の作者として知られる区ゆかりの児童文学作家の角野栄子さんの作品の世界観が表現された見どころを紹介します。
設計は隈研吾氏。江戸川区の自然と一体化したお花のような建物
なぎさ公園の丘に建つ純白の建物は、建築家・隈研吾氏が設計を担当しました。「フラワールーフ」と名付けられた特徴的な屋根は、花びらが広がるようなデザインになっています。周囲の景観と調和しつつ、外と中をつなぎ、子どもたちの 想像力と創造力がふくらむような工夫がされています。屋外のテラスや芝生の上でも本を読むことができ、四季折々に咲きほこる花々を楽しめます。
コンセプトカラーは「いちご色」。館内は『魔女の宅急便』の舞台「コリコの町」をイメージ
『魔女の宅急便』の舞台となった「コリコの町」をイメージしたいちご色の世界が広がる館内の内装デザインは、アートディレクター・くぼしまりおさんが手がけました。ちいさな「おうち」が集まったようないちご色の本棚や、いちご色のソファなど、館内いっぱいにいちご色が広がっています。
【隈研吾(くま けんご)プロフィール】
建築家。1954年生まれ。1990年、隈研吾建築都市設計事務所設立。慶應義塾大学教授、東京大学教授を経て、現在、東京大学特別教授・名誉教授。30を超える国々でプロジェクトが進行中。自然と技術と人間の新しい関係を切り開く建築を提案。
【くぼしまりお プロフィール】
1966年、東京生まれ。文化学院美術科卒業。アートディレクター。江戸川区角野栄子児童文学館「コリコの町」など、館内の内装デザインを手掛ける。著書『ブンダバー』シリーズ(ポプラ社)、『50代になった娘が選ぶ母のお洋服 魔法のクローゼット』(KADOKAWA)などがある。